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達也 01

達也 01

「疲れたけど、少しは慣れてきたかな」

入社してから3カ月。達也の社会人デビューは地味なものではあったが、上司から怒鳴り散らされることも無く、穏やかな先輩ばかりの職場は想像以上だった。概ね順調という自己評価は決して言い過ぎではない。

想像を超えていたのは一人暮らしもそう。テレビで2時間ドラマが始まるぐらいの時間に帰宅すると、そこには[自由]の二文字が待っていた。唯一合格した大学は実家から通える距離。何度となく自立を画策したが、結局のところ、衣食住を依存する環境を投げ捨てるだけの気までは起きなかった。そもそも親元から離れなくても、友人と遅くまで呑みに行けるし、好き勝手にゲーム三昧でいられるし、オナニーもできる。

初めての一人暮らしのメリット。達也はそれをオナニーに見出していた。とはいっても大量のエッチな本やDVDをわざわざ隠しておく必要がないからではない。確かに[保健体育の教科書]と大人気のマンガは読むし、深夜のお色気番組に登場する有名女優の動画はパソコンの中に入っている。しかしながら、そうしたもの以上に興奮することは達也の頭の中にあった。

時計の針を10年ほど巻き戻す。当時中学生の達也はいじめにあっていた。体もそれほど大きくなく、「女々しい」と言われるほどのルックスと言動は、少しばかり大人びたガキ大将とその取巻きたちには格好の餌だったのだろう。何をされたかはぼんやりとしか思い出させない。個人差はあると思うが、嫌な記憶というのは案外忘れてしまうものだ。

だが、嫌な記憶かどうか曖昧なものは覚えている。ずっと頭の中に。修学旅行で宿泊した宿の夜。早々に眠りについた達也を襲ったのはどこからともなく伸びてきた複数の手だった。ひそひそ話で示し合わされた沈黙の中、達也の布団にいくつか手が伸びていく。足元から腰の辺りまでめくられた布団、手、備え付けの懐中電灯。そこまで慎重だった手の動きはさらにゆっくりとなっていく。起こさないように、時間をかけながらジャージを降ろしていく。

その時だった。達也は寝返りを打ったので体勢が傾き、ジャージにかかっていた手の動きが止まる。

「なんだ、目は覚めてないのか」

体が一旦傾いて、また元の体勢に戻った時にはジャージは頃合よく降ろされて、トランクスが顔を覗かせていた。ポケットの穴から取り出された肉棒はタッチに対して敏感に反応していた。脱がされていく過程の刺激ですっかり膨らんでいた。中学生ながら肉棒と呼んでも差し支えないようなほどに。

「…」

達也は息を殺していた。いたずらの感覚で始まった流れをすべて察していたのだ。誰かの手が微妙に、何度も当たっているのが快感だった。寝たふりをしながら快感に浸っている自分に気づかれないことだけを祈っていた。

「でかいな、こいつ」
「まだ気づいていないよ」
「気持ち悪いな」

浴びせられた罵詈雑言。もはやそれらも達也の男性自身を大きくする“道具”に過ぎなかった。後悔も同時に浮かんだ。日頃から一日に何度もオナニーしていたせいか、自分でも大きいと自覚していた。だから皆で入る露天風呂を避けて、一人で備え付けの風呂に入っていたのだ。

「だけど…もっと見られたい、もっと」

何も着ていない上に布団をかけられて、辱めは終わった。達也はバレないように一人で絶頂に達したかったが、その後の“処理”に困ったので、悶々とした時間を過ごすことになった。旅行が終わった後、あの時を思い出しながら何度もオナニーした。はっきりと認めにくいが、旅館での一夜は嫌な思い出では決してなかったのだ。頭の中にこびりついて、こびりついて、離れない。
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